2005年10月の劇場鑑賞

2005年11月01日

ヒナゴン3

ヒナゴン鑑賞した日 : 10月30日日曜日
鑑賞した劇場 : 名演小劇場(14:20〜)
 
すばらしい日々だ 力あふれ すべてを捨てて僕は生きてる♪良い曲ですね。カスタムメイド10.30に続きまたまた奥田民生(ユニコーン)が登場。っといっても曲だけですけど。この作品にバッチリ合っていました。最近はあまり聴いていませんが、ユニコーンは大好きです。ちなみに僕が聴きだしたのは2000年頃。遅すぎ(笑)。ユニコーンを知ったのは奥田民生の存在を知った後です。初めて覚えた曲はこの映画の主題歌「すばらしい日々」でした。好きな曲がエンドロールで流れるのは嬉しいですね。
 
映画はほのぼのさせてくれる夢のある作品でした。心温まります。それでも期待には届かなかったです。長く感じたのがマイナス。もう少し上手くまとめてほしかったかな。しかし逆を言えばこの作品はこれで良いのかも。安らぎを感じる雰囲気、のんびりとしたペース、田舎の美しい風景。何から何まで懐かしさを感じます。田舎出身の僕は故郷が恋しくなりました。小さい頃を思い出しちゃったな。
 
この作品の素晴らしいのはキャスティングです。個々役がはっきりしていて皆さんとても合っていました。エキストラの人も皆味があり良かった。中でも見事にハマっていたのが伊原剛志。熱血町長は彼の役柄にピッタリで熱くさせてくれました。 上島竜兵、嶋田久作、鶴見辰吾らも個性がありキャラが活きていました。そして井川遥。彼女は期待以上です。想像以上に素敵。とても美しく映っていました。見惚れてしまったのは言うまでもありません(笑)。
 
この作品から信じることの大切さを教わりました。ヒナゴンは信じる心がないと現れない。その信じる心が通じた最後は思わず笑みがこぼれます。忘れている何かを思い出させてくれる、そんな作品です。

2005年10月31日

カスタムメイド 10.302

カスタムメイド 10.30鑑賞した日 : 10月30日日曜日
 
つ、つまらなかった・・・こんなに楽しめないなんて…。予告は面白そうに見えたのに。不安に思っていた上映時間は予感的中です。この内容で121分は長すぎです。睡眠バッチリのため眠たくはなりませんでしたが。ダラダラダラダラと…途中から観るのが辛くなりました。それでも序盤はこの雰囲気に乗っていました。奥田民生が出演していたことが救いでしたね。出番メチャメチャ少ないけど。まあ、これは予想していましたが。ただ木村カエラのファンの人は十分楽しめるでしょう。
 
僕は木村カエラがあまり好きではありません。しかし彼女の喋る広島弁は結構よかったです。広島の方からするとこれはどうなのでしょう?歌は上手いし奇抜なファッションは可愛かったし。だから彼女どうこうってことではなく、この作品はストーリーが酷いのです。構成が滅茶苦茶。わざとこうしてるのかな?伝えたいことが分かるようで分からない。まぁ、どちらにしても面白くなかったです。良いシーンもあるにはあるのですが。最近DVDで観たファンタスティポを思い出しました。全てにおいて似ています。これがダメな人は多分受け付けない作品です。
 
奥田民生は俳優としての姿をもっと観たかったです。歌はよかったぁー。「雪が降る町」、「息子」に「さすらい」に。「愛のために」や「イージュー★ライダー」も聴きたかったなぁ。エンドロールの民生ダンスが面白かったです(笑)。木村カエラか奥田民生のファンの人にはおススメできる…かな。

2005年10月30日

亀も空を飛ぶ5

亀も空を飛ぶ鑑賞した日 : 10月29日土曜日
 
信じられないほど疲れました。この疲れは長編のつまらない作品を観た時の疲れとは違います。呆然となり自分のおかれている状況が分からなくなりました。凄い作品を観てしまった…。言葉を失うとはこのことです。上映後、これだけはブログを通じて伝えようと思っていました。観てください!この作品を観てください。機会があれば絶対に観てください。頭を下げてお願いします。これは観なければならない作品なのです。
 
イラン・イラク戦争下を生きる子供たちの現実をリアルに描いた作品。アグリンという少女(上画像の少女)が絶望を背に崖から身を投げるシーンから始まります。スクリーンから目に入る全てのシーンから受けるのは彼女のその心境と同じ。この過酷な現実にはショックを隠せません。絶望の中、希望を感じさせる演出やユーモアな会話もあります。しかしそれらの演出までもが辛く思えてしかたなかった(特に中盤以降)。ただただ呆然となるばかりです。平和な環境で過ごす我々。地雷原に当たり前のことのように入っていく彼ら。積極的に、普通のことのように地雷を掘り起こす姿。彼らに同情を示す、そんな簡単なことで片付けられる話ではありません。その姿を見ると何も言うことができません。呆然となるほかないのです。救いようのない状況。その中でも生きようとする子供達。力強くたくましく映る彼らの姿。その心の中は彼達にしか分かりません。何を思い何を考え生きているのだろう…
 
もう1度観るべきなのか。もう1度観なければならないのか。2度観るには覚悟がいります。ここまでの書き込みを見て分かるように単純に映画を楽しむという思いで観るような作品ではありません。映画としての評価は賛否両論でしょう。しかし1つの作品としての評価は満点以外にありえません。10月29日12時40分。衝撃の作品に出会えたこの日を忘れることはないと思います。凄い作品でした。

2005年10月29日

ソウ24

ソウ2鑑賞した日 : 10月29日土曜日
 
本記事ではネタバレは一切していません。安心してご覧になってください。ストーリーには全く触れないように書いています。巧みなストーリーでサスペンス映画の歴史に残る作品となった前作から1年。前作は誰もが認める傑作でしょう。素晴らしかったこの作品の続編は期待よりも不安の方が大きかったかな。「CUBE」のようにガッカリする続編でなければいいんだけど。
 
観ました、観ましたよ。いやぁ〜、驚きました。これは上出来でしょう。たった1年でこれほどの作品を完成させるとは。驚くばかりです。怖かったなぁ〜。こんなに楽しめるとは思いませんでした。緊張感は前作に全く引けをとりません。一瞬たりともスクリーンから目が離せないスリリングな展開の連続。瞬きを許さないほどです。前作は映画館で観て以来1度も観ていません。そのため記憶が曖昧なところがあります。本作を観る方は前作を観てから劇場へ行くことをおススメします。その方が更に楽しめると思うので。残忍さ、残酷な映像は前作以上かな?目を覆いたくなるシーンも当然あります。「あのシーンは恐ろしい」、「このシーンは驚いた」など、少しはストーリーに触れたい…けど何を言ってもネタバレ扱いとなりそうなのでやめておきます。"ソウの良さ"は全然壊していません。前作の雰囲気は健在です。
 
更なる続編、「ソウ3」もあるのだろうか?しかし今度こそは期待できないと思います。この言葉は映画を観た人なら分かるかもしれません。面白かったからパンフレットを購入しようと思い売店へ。しかし中身があまりにも淋しいためやめておきました。オフィシャルサイトを見れば十分って感じ。

2005年10月28日

ティム・バートンのコープスブライド(2回目の鑑賞)5

ティム・バートンのコープスブライド
鑑賞した日 : 10月27日木曜日
 
素晴らしい!前回の鑑賞で睡魔に襲われた自分が恥ずかしい。物足りなさもあるけど全然OK。自信を持っておススメできる作品です。死者の花嫁エミリーが愛しくてしかたない。彼女の魅せる切ない表情、怒った表情、楽しそうな表情。一つ一つが心に残ります。とても魅力的な女性でした。
 
エミリーとビクターの花嫁になる相手のビクトリア。2人ともすっごく素敵な女性です。2人とも幸せになってほしい…心の底からそう願っていました。しかし相手となるビクターはただ一人。これは観ていて辛かった。「花嫁はどんな時でも、真実の愛と、永遠の誓いを待っている」この言葉の指すところ。2人の姿を見て思い知らされました。ラストの結婚式。ビクターを思いエミリーのとった行動には胸を締め付けられます。言葉を失いそうになりました。その美しい心には涙涙です。こんなに良い人を酷い目に合わせたバーキス卿は絶対に許せない!ラストのエミリー、花嫁となり結婚することはできませんでしたが、その表情は幸せそうでした。ビクターという男と出会え本当に良かったですね。
 
一番好きなシーンはビクターとエミリーがピアノを弾くシーンです。前回、このシーンでは意識を失っていたようです。全然記憶になかったですから。その後に新入りが来たシーンは覚えています。つまり僕はこの最高のシーンを観ていなかったということか…最悪ですね(笑)。ここではエミリーの怒った表情が中心です。その中で魅せる切ない顔が印象的でした。悩んで色々と考えてたのでしょうね。序盤のビクターとビクトリアがピアノで出会うシーンも良いです。好きなキャラクターは皆さんもそうでしょうがスクラップスです。メチャメチャ可愛い!ナイトメアーのゼロよりも好きになりました。死んだふりを求められた時の?って姿がたまりません。
 
まあ、しかし何なのでしょうかこの映像は。ただただ驚く一方。凄い、凄すぎる。これCGじゃないんですよ。マジで凄すぎです。ナイトメアーより動きがスムーズで映像は勝っていましたね。ただナイトメアーはいかにも"ストップモーション・アニメ"って感じで味があるんですよね。だからどちらが良いとは言えません。人それぞれでしょう。僕はどちらも好きです。
 
僕は2度とも字幕で観ましたが吹替えが気になるところです。もう1度観ようと思っているのでその時は吹替えで楽しもうかな。映像に100%集中して観たいですしね。まだ観ていない人は是非ご覧になってください!77分という作品に無駄な場面は1シーンもありません。この時間、素敵なファンタジーの世界を浸ってみませんか?
 
 

2005年10月25日

まだまだあぶない刑事3

まだまだあぶない刑事鑑賞した日 : 10月23日日曜日
 
想像通りの出来。楽しめました。予告を観て面白そうと思った方は楽しめると思います。タカ&ユージ最高です。僕は劇場版を観るのは多分初めてです。ドラマ版を観ていたのは小学校の頃。そのため記憶が曖昧ですが、あの頃のバカをやりながらもカッコ良いタカ&ユージは健在でした。この2人はいつまでたっても変わらないですね。登場シーンがカッコいいー。数々の2人のやりとりはどれも楽しく笑わせてもらいました。 彼ら以外はイマイチかな。浅野温子はかなりウザく感じましたし。こういう役柄なんでしたっけ?ちょっとというかかなりやり過ぎ。 仲村トオルはこういうキャラだったかな?やはりドラマを観てたのが10年以上前ということであまり覚えていないですね。
 
ストーリーはどこかで見たことがあるような内容。そして微妙です。でもこのシリーズはタカ&ユージの2人が出てるだけで楽しめますから。それだけで満足。それにストーリーにはそれほど期待していませんでしたし。
 
ラストは意味深でした。「えっ?えっ?」ってなることでしょう。エンドロール後に何かあるのかと思ったけど何もないし…まあいいっか。今日は「ドミノ」を観る予定でしたが、イマイチ乗り気になれないし、評判が悪いためやめておきました。こちらを選んで正解でした。これを気に他のシリーズをレンタルしてみようと思います。

2005年10月24日

ティム・バートンのコープスブライド

ティム・バートンのコープスブライド鑑賞した日 : 10月22日土曜日
 
はぁ…やってしまった。最悪だ自分。問題発生です(笑)。その前にっと。まず始めに言っておきます。この作品、間違いなく良作です。DVDが出たら絶対買います。観る前から絶対に好きになるであろうと確信していました。そのためパンフレットを鑑賞前に購入。ネタバレページを見ないように上映前にチラチラと眺めていました。
 
上映が始まりました。大好きな作品「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を思わせるティム・バートンの描くファンタジーの世界。その美しい映像に感動し、1つ1つのキャラクターの動く姿が楽しくてしかたない。ストップモーション・アニメ。製作は我々が考えられないほど大変な作業なのでしょうね。気が遠くなります。パンフレットにこの模様は書かれていました。
 
さて、ここで例の問題について。多分20分ほどかな?いや、もっとかも。睡魔に襲われて"好きな作品なのに"寝てしまいました。多分完全に寝ていたと思います。昨日の睡眠時間は夜更かししてため4時間30分ぐらい。嫌な予感はしてました。しかし眠たくなるとしたらクレールの刺繍だと思ってのですが(クレールの刺繍、関係者の方すみません)。誤解がないように言っておきますが、面白くないとかつまらないということから眠たくなったのではありません。作品はすっごく楽しめていましたし、始めに言ったようにこの作品は自分の中で良作。いや、傑作かもしれない。気がつくと寝ていたって感じです。109シネマズ名古屋の7番シアターってことでエグゼクティブシートに座っての鑑賞。このシートはリクライニングができます。上映前に倒してパンフレットを眺めてた時は確かに眠気が襲ってきてました。これが原因の元か?まあ、何にしても自分が悪い。この作品に申し訳ないです。ダメな作品の場合は「まっ、しかたないか」で片付いちゃうのですが(笑)。
 
目覚めたのはラストの感動的なシーンです。このシーンの前20分ちょっと寝ていたと思います。パンフレットの絵を見ても全然記憶にないシーンが多いし。それでもこの感動的なシーンではジーンときました。真面目に鑑賞していたら涙をしていたことでしょう。今回はマイ評価ができません。近々もう1度観に行きます。好きなシーン、好きなキャラクターなどは2度目の鑑賞の時に語らしていただきます。一つ言いたいことは死体の花嫁エミリーが素敵で美しき女性だったということ。早くちゃんと観たいです。ナイトメアーよりもチャーリーとチョコレート工場よりも好きな作品かもしれない。
 
この記事はトラックバックを受け付けていません(10月24日 13:30更新)
トラックバックをして頂いた Notorious♪ 様、 antaresred0148様ありがとうございます。

lp_yz031 at 08:30|この記事のURLComments(63)

2005年10月23日

私の頭の中の消しゴム4

私の頭の中の消しゴム鑑賞した日 : 10月22日土曜日
 
良い作品です。涙させてもらいました。「四月の雪」とは違い10代、20代ぐらいのカップルが多かったです。こういう作品を好きな人と観れるのはいいですよね。羨ましい…(涙)。観終わった後はお互いを大切にしたいと思う気持ちが強くなったことでしょう。
 
素敵なシーン、感動的な台詞の数々。チョン・ウソン(チョルス)とソン・イェジン(スジン)、2人の出会いから始まります。出会いと再会のキーとなるアイテムのコーラ。この2つのシーンは思い出すと笑みがこぼれます。再会から恋人へ。恋人になる前、チョルスに注がれたお酒を飲む前の台詞。「飲んだら恋人になる。飲まなかったら死ぬまで会うことはない」これはチョン・ウソンにしか言えない台詞ですね。全体を通してそうですがカッコ良かった。これは女性に人気が出て当然です。スジンと出会い、人と愛すること、人を信じることを覚え心が動いていくチョルスの姿。恋人になってからの愛が深まる描き方も良かったです。病気のことを知りバッティングセンターでスジンの方から別れをきりだすシーン。多くの方が涙をした場面でしょう。「が君の記憶で君の心なんだ」という心に刺さす台詞。「君が忘れた頃に俺が目の前に現れるよ。そしたらまた恋ができるじゃないか。永遠と恋ができるんだよ(ちょっと間違ってるかも)」などと胸に響く台詞と2人の表情、そして美しいメロディーの音楽と。これは涙をせずにはいられません。美しきラストの過剰とも言える?演出も良かったと思います。あと好きなシーンは丘の上で家を造ろうと2人で話をするところ。素敵でしたね。そしてトランプを使った手品と。手品をしながらの台詞が楽しく、共に心が温まるシーンでした。
 
ダメだった場面は不倫相手に暴力を振るうシーン。これはやり過ぎに思えました。あと不満があるとすれば時間でしょうか。確かにこれだけの内容を2時間におさめるのは厳しいという印象も受けました。オリジナルでなるドラマは知りません(リメイクだというのも最近知ったぐらいなので)。存在すら知りませんでした。もう少し丁寧に描いてほしかった部分もあると言えばあります。しかし上手くまとめられてたと思います。素直に涙して感想したい方、とくにカップルに観て頂きたい作品です。
 
泣きました。
「〜泣きました。」
僕は…何だろう?

2005年10月22日

クレールの刺繍4

クレールの刺繍
鑑賞した日 : 10月22日土曜日
鑑賞した劇場 : 名演小劇場(10:00〜)
 
淡々とした映像。地味で動きの少ない静の作品。最初から最後まで大きな動きは全くありません。しかし惹きつけられました。恐ろしいほどに。上映開始1分から最後の最後までスクリーンに引き込まれてしまいました。この作品のもつ力は凄いと言えます。最初に言ったように動きという動きは全くない作品です。台詞も少なく最小限で構成されています。ここまで釘付けにされたのはクレールを演じたローラ・ネマルクの存在でしょう。
 
大型新人と呼ばれる彼女の演技は素晴らしかったです。彼女がつくる表情と仕草がこの作品の全てです。寡黙に刺繍に打ち込む姿。刺繍はクレールの命。 一針一針、針を通して刺繍をすることにより生きることを見出しているよう。刺繍職人であるメリキアン夫人との心の通わせ方が良かったです。言葉では伝えれないことを刺繍を通じて語っているようでした。膨らんだお腹を鏡を見ながら隠す仕草も印象的。そしてトレードマークの紅葉を思わせる美しき赤毛。この赤毛に触れる仕草も印象に残ります。匿名出産を望んでいたクレールの心が動いたラスト。エンドロールへの流れを含め、このシーンはジワっときました。
 
この作品、映像への音楽の使い方がとても上手く思えました。映像と音楽のバランスがとても良いです。僕は好きな作品です。こういう作品も良いですね。静かだけど中に秘めるものは大きく、力強さを感じる作品でした。万人に勧めることはできませんが、機会があればご覧になってください。

2005年10月15日

ベルベット・レイン(2回目の鑑賞)4

ベルベット・レイン鑑賞した日 : 10月15日土曜日
 
今回は1回目の時と同じ映画館、同じ時間、同じ座席、そして同じ天候(笑)での鑑賞です。
やっぱり面白いよこれ。結末を知っている2回目の鑑賞。今回はこの結末にもっていくための伏線を楽しむことができました。この作品、テーマとなる"ある疑問"が必ず残ります。しかしこれは残っても良い疑問なのです。これは個々に想像すればよい。そういう監督の意図があるように思えました。僕なりの解釈もありますが、以下ネタバレ全開とさせていただきます。
 
清清しい。観終った後はそう思えるはずです。ホン(アンディ・ラウ)とレフティ(ジャッキー・チュン)の生きる時制。イック(ショーン・ユー)とターボ(エディソン・チャン)の生きる時制。この2つの時制が最後に交わる形となるのがこの作品のオチとなります。このシーンの映像には唸らされます。やはりこの作品の映像は凄い。この斬新な映像を作るカメラワークのセンスは素晴らしい。ホン=イック、レフティ=ターボとなります。改めて見ると台詞回しや仕草、行動がソックリでした。1度目の鑑賞ではこの関係が最後の方まで分からなかったです。ヨーヨー=エミリー。これはどうでしょうか?このイコールは成り立つと思います。イックとヨーヨーが交わしたあの約束があるし、お互いに心を動かされていたのでホンが出所後に他の女性となるエミリーと結婚したとは思えません。そして"リンゴ"つながりもありますし。
 
「暗殺計画の噂の出所は?そして黒幕は?」これは誰もが思う疑問でしょう。はっきりとした答えはないと思います。最初に言いましたが、つまりこの疑問は個々が自由に想像して解釈すれば良いのです。それもまた楽しいではないですか。この疑問を残したまま作品を終えたのは正解だったと思います。僕はレフティだと思っています。僕には彼以外に考えられません。緊迫感のあるレストランでのホンとレフティの対話。ここでレフティは考えを改め心中しようと思ったのでは?「妻子を守ってこそ真のボスだ」このホンの台詞にはシビれました。そしてお互いに分かち合い、雨の中に足を踏み出す瞬間の映像。ここもセンスの良さがうかがえます。
 
音楽も良いです。ヨーヨー役のリン・ユアンの歌う主題かはGOODです。エンディングに流れるもう1つの主題歌はアンディ・ラウが作詞/作曲したようです。
本当はもう少し伏線となる台詞・行動、アイテムを隅々まで探ってやろう思っていたのですが、この映像にハマってしまい、普通に作品を楽しんでしまいました。機会があればもう1度観ておきたいです。
 
 

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